※作品画像はペンネーム順に並んでいます
みずみずしさが良く伝わって来ます。ぶどうの皮をむいた瞬間、甘い汁がしたたり落ちる様子が想像できます。構図も大胆で、色が美しく、濃い紫がアクセントになって、ぶどうに立体感を与えています。粒のかたちも大小さまざまで、鉛筆で描いた輪郭線からはみだすように色が塗られているのも、果汁たっぷりのぶどうを連想させます。「おいしそう」と率直に感じた作品でした。
レモンの皮のグラデーションがとても丁寧に描かれていますね。そのおかげで、レモン特有の酸っぱさや苦味が想像できました。また、皮の色の変化を丁寧に描くことで、立体感も感じられ目を引きますね。皮を見て「おいしそう」と感じ、次に輪切りのレモンが目に入って、いったいどんな味がするんだろうと想像をかきたてられました。
収穫から少し時間がたった、甘みと渋みを感じるぶどうの絵ですね。まるで樽の中で熟成されたワインのようなシズルを感じます。茎の部分も少し茶色く枯れていて、ちゃんと目の前のぶどうを見て描いているのが伝わって来ました。クレヨンと水彩絵の具の相性もぴったりだったと思います。欲を言えば、サインは茶色にしたらもっと格好良かったかも。